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------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- バルブステムシール交換 : 2017年2月17日 久々の重作業の記事です。 僕のカプチーノ、2015年2月にヤフオクで購入してから早いもので2年が経ちました。 購入時からなのですが、排気ガスがオイル臭くて、アイドリングで温まると白煙吹くし、一番酷いのは長い時間エンブレした後。 富士山の5合目からエンブレで降りてきたときなんか、白煙もうもう!! 故障車みたいで恥ずかしい。 というか故障車なのか? 最近はエンブレかけると、その後臭いのが嫌で、めっきりエンブレを使わない運転に無意識に。。。 これって、マニュアル車の醍醐味が半分くらい削がれてるんじゃないの? これはマズイ。 ブーストは1.5程度はバッチリかかるし、体感的にも速いし、最近はやってないけど200km/h出るし、ジムカーナもそこそこ。 ということは、アルトワークスのときと同じように、「バルブステムシール」が硬化して、負圧時に隙間からオイルを吸い込んでるかも。 とりあえず、ヤフオクで新品を送料込みで3840円で購入。 方法は以前、アルトワークスHA21Sでやった 車載のまま自作工具でやる のが最も手間がかからないかと。 でも、この方法ってK6Aの場合、オイルパンとチェーンカバーを外さないと出来なくて、バラすだけでも5時間くらい。あーやだ! そこで、最近密かに目論んでいた方法が、「ヘッドカバーだけ外してカムを取る!」 チェーンには多少遊びがあるし、一週間も置いておけばチェーンテンショナーの油圧が抜けて、サクっと外れるんじゃなかと。 まあ、どうしてもダメなら、全部外せばいいだけなのでダメもとで作業開始! 僕のカプチーノ、ツインインタークーラーが邪魔なので、まずはその辺を全部外して、ヘッドカバーも外したところ。 ヘッドカバーのゴムパッキンが結構ガッチリへばりついてますが、横方向に軽く叩いてやればサクっとずれます。 この時点で、チェーンのテンションは緩むかな〜って押してみたけど、どうにも緩む気配がない・・・・・ このテンションのまま進めることにして、心配毎としては、いろいろ部品を外していったときにテンショナーが働いて、組めなくなっちゃうこと。 そこで、テンショナーがこれ以上動かないように固定することにしました。それがこれ↓ 太い針金(黄色矢印)をテンショナーに引っ掛けて、それが緩まないようにダイソーのマジックテープ付きゴムバンド(水色矢印)で固定! 次は、カムを外しますが、その前に、チェーンとスプロケットにペイントマーカーでマーキング。 これで組み上げるときは、これを合わせるだけ。 ちなみに、スプロケットとカムの位置決めは、ノックピンがあるのでマーキング無しで大丈夫。(バラすまで知らなかったのでマーキングしてますが) 次は、いよいよカムを外しますが、もしここで油断してチェーンを緩ましちゃったら全バラ必須になっちゃうので注意! 理由は、クランクのスプロケットとチェーンがずれたら、この状態だと全く見えないから。 チェーンにテンションを掛け続ける方法に選んだのは、手持ちの太いナイロンの紐。これとゴムバンドを組み合わせて引っ張ります。 カムを外すには、スプロケットを分離する必要があって、とりあえずエギゾースト側を外したら、インテーク側はそのまま取れました。 ↑すごい眺めだ。 外科の大手術のような。 この緑色の太いナイロン紐が、なかなかの活躍で、クランクを回した時ちゃんとチェーンが滑って滑らかに回ってくれます。 ここまでくれば、あとは、HA21Sのときに作った自作工具で、コッタを外してステムシールを交換するだけ! おー超簡単!!! で、一番シリンダーから始めて、二番、三番、ともう慣れたもんです。 こりゃ一日で終わりそうだな〜♪ ところが、三番のコッタを全部外したときに事件発生! 「カタン」 えっ? なんの音かな? えっ? ええっ!!! バルブが燃焼室に落下! 終わった・・・・・・・ オイルパンどころか、ヘッドまで外すフルオーバーホールの世界へようこそ。 原因は、ピストンを上死点に合わせ忘れた為、ちょっとした衝撃で自重で落ちちゃいました・・・・・・・ こんなにも、いとも簡単に落ちるんですね。 問題が起きて、初めてハイリスクな作業だということに気付くんですね。 でも、どうにも諦められず、クランクを回してステムの穴からよ〜く覗いて見ると、バルブが見えるじゃないですか! 穴から、ちょっとずれてるだけで、バルブが立ってる! 倒れてない! で、この後、針金でバルブをずらしてクランク回してピストンでバルブを押し上げる という作業を二時間程トライしてみたけどダメだ。。。 インターネットで検索しても、「燃焼室に落としたバルブを拾う」なんて、マニアックな奴はいないぞ!! それでも、ようやく見つけたのが、「強力マグネットで引き上げる」というネタが。でも文章だけなので詳細不明。 そうは言っても、こんなに細い強力マグネットなんてあるの? バルブの径はφ5.5。 マグネットと棒をテープで固定することを考えると、Φ4程度。 しかも、マグネットもそれなりに長くないとテープでしっかり固定できず、最悪、マグネットを燃焼室に落としちゃったら目も当てられない。 Amazonで、「強力 磁石 3mm」と4mmで検索したら、いっぱい出てきたので、3mmのを注文して届いた物を確認したら、 「あれっ、金属にくっつかないんですけど」。。。 これのタイトルは「フェライト 円筒型 細長い 超強力 直径3mm〜」 うーん、よく見ると磁石とは一言も書いてないけど「超強力」って何が強力なのか・・・・・・・ 即返品して 次に購入したのが、「ネオジウム磁石 丸型 Φ4×6mm 10個」 送料込みで480円。 これが届いてビックリ! こいつは強力だ! ノギスくらいは簡単に持ち上がっちゃうのでバルブはいけるでしょう! 10個入りなので、バルブ引き上げ棒を、仕様違いで3つ作ってみました。 右 :エアーバルブ回し+マグネット一個 真ん中:アルミ棒 +マグネット二個 左 :4mmネジ +マグネット三個 テープはラジコン用のグラステープ さあ、いざ勝負! うー〜〜ん・・・・・・・ どれを使っても、なかなか、上がってこないぞ。 滑りをよくするために、CRC556を注入して、ちょっと上げて下げてを繰り返した結果、釣れた!!! 今回、3種類試した中で一番良かったのは、「アルミ棒+マグネット二個」。 マグネットの数はたぶん多い程強力なんだろうけど、それより、アルミ棒は棒自体が磁石にくっつかないので、ステムガイドに くっつかないので作業性が良かったです。 いや〜〜〜無事に釣り上げることが出来て本当良かった。。。 (´▽`) ホッ 今回の方法で、大事な事を整理すると、以下の3つですね。 1.コッタを外すときは必ず上死点で! 2.チェーンテンショナーの固定 3.チェーンを緩ませない(クランクのスプロケットから外さない) バルブステムシール交換の効果を確認するために、近所を一時間程走ってみました。 わざと、エンブレを多めにかけるような走り方を繰り返してみましたが、白煙は出ません。 ただ、ちょっとオイル臭い・・・・・・・ もう少し走りこまないとはっきり言えませんが、効果は有り! でしょう。 今回の失敗から逆に貴重な体験が出来たのと、すごい方法を発見しちゃいました! お決まりですが自己責任で。 2017年2月26日追記 100km程走ってみましたがオイル臭は消えました! その間、5速7900rpmまで回したり、道志の峠道を走ったり、まざとエンブレを多めに使ったりしてみましたが、問題無し! 街乗りの渋滞でも、臭くなく完治です。 22年落ち、16万kmじゃ、ゴム類はダメになって当たり前か。 車検に向けて触媒を装着したときに、極太Φ60フロントパイプのミッションとの干渉部をハンマーで叩いてつぶしたら、 大量の黒い塊が出てきてビックリ。オイルの混じった湿った排気ガスが積もりに積もって出来た蓄積物みたい。 厚さ2〜3mmはあるかも。。。タービン出口や触媒ストレートは、ほとんど蓄積してないのは、おそらく温度が高いからで、 フロントパイプで冷えて付着していったのかと。結構フロア下にはみ出してるので余計に冷えやすい状況だし。 HA21S, EA21RのTOPへ |