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 だいたい、バラしたところで、目的のヘッドガスケットを確認しました。

 1番が抜けてました。ガスケット自体はメタルなんだけど、ラバーコートは弱いようで経年劣化のせいでもあるかも。
 水の穴と繋がっちゃってるので、高ブースト時に燃焼室の圧力が抜けて水圧が上がり、クーラントが漏れたようです。

 

 新品(社外の安いやつ)と比較したところ。

  上が抜けたガスケット、下が新品。



 次はシリンダー。 ピストンを外して、シリンダーを良く見ると

  2番に縦傷?

 2番シリンダーの内面をアップで見ると、ひどい縦傷が! 1番、3番はきれいなもんです。

 

 じゃあ、ピストンは?

 

 2番がひどいことに!

  2番のスカート

 

  どこから見てもガリガリ君です

 オイルでギトギトなので、サンエス メタルクリーンαを使って、ピストン、コンロッドを洗浄しました。

  ピストン、コンロッドの煮込み

 写真を撮り忘れましたが、2番はピストンリングが固着&変形していて、外すときに折れてしまいました。
 洗浄後に、コンロッド、ピストンリングを外した状態。 90°ずつ回して見たけど、やはり2番が・・・

  2番はガリガリ

  反対から見ても同じ

  スカートもガリガリ

  もちろん反対も・・・トップも凸凹してる

  裏側は参考です


 原因は? 燃焼室をエンジンコンディショナーとワイヤーブラシで洗浄した状態をよく見ると、

  2番のプラグを拡大すると

  電極溶け落ち&碍子割れ!こ、これはひどい!

 電極と碍子が、2番の中で暴れて、ピストンと燃焼室のスキッシュエリアでプレスして凸凹になったと推測。

  凸凹の凸を棒ヤスリで仕上げた後。

  2番ピストン。ひどい状態です。

 ここで普通は、ここまでピストンがガリガリだったら新品を買いますよね。
 しかし、貧乏サラリーマンの私は、都合の良い方向に考えました。
 K6Aは、よく2番がダメになると聞きます。理由は、1番と3番に挟まれてるので熱が溜まりやすいせいで
 異常燃焼が起きやすいとか。もう一つは、ピストンの熱膨張が激しいために、シリンダーとの隙間が減って
 抱きつき?症状になってしまう ⇒ こいつを削って仕上げれば、隙間が広がっていい感じになるかも(^^;

 早速、実践しました。
 棒ヤスリと、耐水ペーパーを使って、こんなにキレイに! えっ真円度?膨張したときにきっとイイカンジに(^^;

 

  深い傷は消せませんでした

  トップの凸を削っていい感じに

  2番だけアルミ地が出ちゃってます

 これまた、写真が無くてすみませんが、ピストンリングの溝にはオイル用の小さな穴があいてます。
 しかし、10万kmも走ったからか、状態が悪いせいなのか、穴はほとんどスラッジで詰まってました。
 これらは、精密ドライバーを使ってグリグリやれば、きれいになりますので是非やりましょう。

 せっかくここまでバラしたので、小物類はサンエス メタルクリーンαで煮込んで洗浄しました。
 手間をかけずにキレイになるのと、ちょっとづつ使えてとてもお得なので、お勧めします。

  コンロッド。

  カムホルダー。

  インテークとサーモケース

  大物は夜な夜な地道に洗浄しました。


 なんと、オーバーホール編はこれで終わりです(^^;

 組み付け写真が無くてすみません。

 こんないい加減な私ですが、さすがにエンジンを”手ルクレンチ”で勘で組む勇気は無かったので、
 K6Aの整備書はヤフオクで2000円くらいで買って、トルクレンチは友人から借りて組み上げました。

 ちなみに、バラし編にあるパーツリスト以外は全て再利用しました。

 例えば、メタル類、1番3番のピストンリング、エキマニガスケット等。。。全て新品だととても高いんで。

 このオーバーホール後、2012年5月現在、ミッション載せ換えの期間以外は、週一でゼロヨン&最高速アタック、
 ミニサーキットには二回行きましたが、今のところ好調・・・・・というか絶好調です。
 HT07 A/R9 ブースト1.2 で200km/h超えは、絶好調と断言できるかと。
 引き続き、酷使して、手仕上げピストンの耐久性をレポートしていきます!


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